設計監理とはどんな仕事か
設計とは何か
建築士法第二条5項に“「設計図書」とは建築物の建築工事の実施のために必要な図面及び仕様書を、「設計」とはその者の責任において設計図書を作成することをいう“と記載されています。建築は何もないところへ新たな空間をつくり出す創造的仕事をします。何もない所へどんなものをどのようにつくるのかを示さなければ仕事に携わる人々は一体どうしたらよいのか分かりません…建築をつくるために設計図書が必要となるのです。即ち設計とは建築物をつくるときにどうしても絶対必要となる仕事な訳です。家具・飛行機・車・様々な他の分野でもものをつくるときには共通して設計図書が必要になります。また建築の設計をするには建築基準法・都市計画法等建築関連法規・民法・一般知識など様々な基礎知識が必要とされますので建築士と言う資格を与えられた人がこれを担うことになっています。
監理とは何か
建築士法第二条7項に工事監理とは、“その者の責任において、工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施されているかいないかを確認することをいう。”と記載されています。昔耳にしたことのある話ですが“現場は建設業者に委ねるので、設計事務所は設計だけしてもらえばよい。工事監理業務はしなくても構わないのでその代りその分設計監理料を値引きしてほしい”などととんでもないことを施主が言われるときがあります。厳密に言えばこれは建築士法違反行為にあたりますのでそれを要求する施主もそれを真に受ける建築士も法に反することになります。やはり建築現場では設計した建築士が設計図にしたがってきちんと監理業務をしなくてはならないのです。また施工をしている建設会社が設計事務所登録もしていて設計施工一括でやるのは、建築士法の主旨を逸脱している感は否めません。
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