ブログー2024年
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高インフレ社会に変化の兆候?
2024-09-30
9月27日付日経新聞朝刊に「中国鉄鋼安値で攪乱」と言う記事が掲載されました。中国国内が深刻な不動産不況にあえぎ全体にそれが波及してきて経済成長が鈍化減速しているようです…そのため中国国内過剰生産で余剰となったものが安値で海外へ輸出されていて世界中が攪乱されてきていると言うことです。主なものは鉄鋼・電気自動車・車載電池などの材料ですが生産資材・集積回路・家電・食材など多岐に及ぶとのこと。また減速経済下による中国の輸入鈍化が各国輸出品の値段をも下げています。
外国で中国製品への反ダンピング関税を強化する動きが強まっています。行き場を失った中国製品が今後さらに日本国内へ流入する懸念も拡がっています。鋼材分野では日本国内鋼材需要が弱い上その影響で安価な輸入品が増え鉄鋼市況が低迷しているとのこと…東京製鉄が10月から4年半ぶりに鋼板類・H形鋼・異形棒鋼などを1割前後値下げの動き。また製鉄原料となる鉄スクラップ・鉄鉱石・石炭の価格も急落しています。他の様々なものでも同じような値下げ圧力の影響が拡大してくると思われます。
中国デフレ輸出が世界に波及するだけではありません。欧米を含め世界中が過度なインフレで土地建物の値上がりひどく高金利と相まって住宅価格も高値の花で調整デフレを呼ぶかも知れません…日本も高金利ではないが高過ぎて売れないのは同じことです。また高くなったのは土地建物だけでなく全てに及んでいます。消費者にとっては円安・賃金停滞でトリプルパンチです。中国過熱成長・各国余剰マネーが引き起こした世界的高インフレによる消費低迷で経済成長に強いブレーキがかかっています。
中国が過熱成長経済のため世界の資源・食料を買いまくるのを止め、各国もバラまいている余剰マネーを撤収すれば世界中で起きている高インフレは鎮まるような気がします…日本は諸外国に比べまだら模様の高インフレですが世界の高インフレが鎮静化すれば日本・諸外国共まともな経済状況になるのではと思います。物価が正常化し建築費高騰が鎮静化すれば諦めていた庶民のマイホームも実現でき、また家賃・広さ・間取り共まともな賃貸住宅新築も建つようになるのでそれを期待したいところです。