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ブログー2024年

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賃貸住宅見晴台 賃貸住宅市場に起きている異変

2024-06-20
 賃貸住宅市場は建築費高騰で銀行融資・事業性共に厳しくなり地主さんの新築・建替えがめっきり減りました。しかしその反面建築費高騰でもその分家賃を吊上げれば儲かると信じ込んでいる投資家・企業が少なからずいるようです…まだ儲かるものと投資目的の新築賃貸住宅の計画・実行が未だに後を絶ちません。既に余剰となっている投資賃貸住宅市場ですがさらに新築供給過剰が一段と深刻になってきています。需給バランスが崩れている昨今苦しくなる物件が増えて犠牲者が拡大するのは必然です。
 投資賃貸住宅が過剰状態の傍ら建築工事費高騰の煽りでまともな賃貸住宅があまり建ちません。新規だけでなく賃貸住宅経営に懲りて建替えを躊躇・断念する人も結構います。古くなり消滅して行くまともな賃貸住宅の補填がされなくなり今後はこのノーマルでまともな賃貸住宅物件不足が予測されます。利益追求の為の投資賃貸住宅の特徴駅近で利便性が高い都会のような特定立地・➁高い工事費でも儲けるための割高な家賃・➂戸数を多く取る為つくる窮屈な間取り…この三点に集約されています。
 住み手側から見れば皆が①のような場所で部屋探しをしている訳ではなく集中してつくれば余剰となるのは当たり前。また➁については割高な家賃を支払える人は一部に限られ一般の人は入りません。➂は致命的で最初の内は何とか部屋が埋まっても住みにくさに耐えかね退去され家賃を下げても埋まらなくなる物件になります。マイホームであれ賃貸住宅であれ住宅に求められる重要ポイントは住み易さの一言に尽きます。金儲けありきの投資賃貸住宅のやり方は根本的問題があり衰退の予感がします。 
 このような状況下で如何に入居者目線のまともな賃貸住宅づくりを目指せばよいのでしょうか。非投資賃貸住宅とも言えるノーマルでまともな賃貸住宅づくりのカギ立地を家賃が高く取れそうな特定な場所に限定しない…部屋探しをしている人が求める場所は人其々一般常識範囲内の適正家賃にする…勤労者収入に見合う家賃でないと安定入居しない入居者目線の使い易く窮屈でない間取りにする…この三点だと言えます。これらの要素を達成し健全な賃貸住宅経営を目指すことが大切です。

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