ブログー2023年
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住宅取得マインド向かい風
2023-09-30
日経新聞9月24日の記事に変動ローン住宅熱の盲点”利上げの北欧、価格急落“という記事が載っていた。スウェーデンでは住宅ローンの大半が変動型金利で借りている為インフレ対策の急激金融引締めの金利高騰で販売低迷・住宅価格の下落が発生し不動産不況に呑み込まれそうという。一部の住宅保有者は負担急増で持家を手放す人も出てきている…低金利時代に変動金利で住宅ローンを借りた人を直撃しているのです。世界ではスウェーデンと日本だけが突出して変動金利で借りている人が多いという。
9月28日付けの記事には米住宅販売振るわずという記事が掲載されていました。アメリカではローン利用者の9割が低い金利のときに長期固定を選択していたので金利上昇下でも利払い増加が抑えられている…低金利ローンを組んだ人は今の高金利で住み替えはしない為中古住宅の在庫が減っている。歴史的大幅利上げは購買意欲を低下させ販売低迷が続いているがしかし大幅利上げは需要だけでなく供給も抑え込ませ中古住宅の在庫不足などによる住宅価格の上昇圧力という奇妙な現象を起こしている。
翌29日付けの記事には冷え込む英住宅市場と言う記事が掲載されていました。住宅の売買成約件数が新型コロナウイルスの流行が始まって以降最低の水準となっているという。英国イングランド銀行(英中央銀行)が連続利上げをしたため住宅ローン金利がこの2年間で急上昇しそれが住宅価格の下落、販売件数・ローン承認件数の減少につながっているという。対照的に住宅ローン返済額の上昇が賃貸需要を押し上げている…反面金利上昇・増税で供給の方が減り新規の賃貸物件数は減少が続いているという。
日本はどうか?外国と違うのは唯一異常超低金利を続けていること…為に為替相場が極端な円安に振れ国内物価が急上昇している。住宅ローンはスウェーデン同様変動金利の割合多く金利上昇時にギブアップする人が増えそうです。ローン金利は低いが建築工事費高騰・土地取得費上昇で分譲マンション・建売住宅を庶民が買えなくなり住宅取得に悪影響が出ている。投資・投機狙いの買い手・金持ちがいるので何とか売れてはいるようだが一般実需の購買意欲は低下、住宅市場は冷え込んで行くだろう。