ブログ-2020年
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賃貸マンションと分譲マンションの違い
2020-10-31
新聞の折り込み広告で分譲マンションの間取りをよく見ますのでその特徴は一目瞭然です。まずすぐ分かるのは部屋数を無理に取ろうとするために部屋が狭いことです。4~5帖の部屋が多くつくられています。半面LDKは比較的大きく取っています。これは限られた面積で部屋数が多くLDKが広い方が買い手が付き易いことにあります。実際4帖の広さは納戸かウオークインクローゼットと思える広さ。次に目に付くのは収納が貧弱て使いにくいのが特徴です。その次に玄関が狭いものが多いのも特徴です。
分譲マンション業者は総販売額を押し上げ販売利益を上げるために定められた敷地の中に目いっぱいの住戸数を取ろうと計画します。また限られた住戸占有面積で目いっぱいの部屋数を取ります。その結果使いにくい間取り・薄暗い居室・貧弱な収納力のものをつくります。また買い手が付き易いようにと共用玄関・エントランスホールなどは立派ですが建物外観は建築基準法規制下で斜線制限・日影規制等をかわしつつマッチボックスのような戸数を積み上げるだけ積み上げる陳腐なものをつくります。
賃貸マンションも分譲マンション同様な発想でつくられているものが多いのも事実ですが分譲マンションとの決定的違いは入居者が住みにくければさっさと他の物件に引っ越してしまうことです…分譲マンションはそうは行きません。さっさと見限られない賃貸マンションにするには分譲マンションのような目先の売り易さでつくるのではなく入居者の使い易さに気配りをして住み手の立場でつくるべきです。上手につくれば分譲マンションより住み易いものがつくれるので終の住処とする人もいます。
今後の賃貸マンションは見てくれや部屋数優先でなく本当に住む人の立場に立ったつくりにし差別化することが大切。本当に住み手の立場でつくられた賃貸マンション(実際には少ない)であればずっと住み続ける人もいますので入居率の安定にも繋がります。また分譲マンションの寿命による建替えが所有者多数の賛同を得られずまたゴースト化分譲マンションが増えたりして大変な社会問題となっていますが、賃貸マンションでは建替えはオーナーの一存で決められますのでそう言う問題もありません。