知っておきたい経営上の知識……
賃貸住宅建設の目的
従来より一番スタンダードな目的としては相続税対策、その次に固定資産税対策・都市計画税対策そして土地有効活用です。近年金儲け目的が前面に出され激増建築ラッシュが続いている投資目的賃貸住宅はこれまではどちらかと言うとあまりスタンダードとは言えずそんなに多くはありませんでした。
賃貸住宅の時代背景
昔は多かった借家住まいの人のため地主さんが所有地の有効活用の一つとして行っていたのがもともと賃貸住宅経営のルーツです。それが今は賃貸住宅建設がアパート・マンション業者のビジネスモデルと化し事業者の金儲けのため土地・地主さんが利用されて主客転倒となっている風潮が強いのです。
変わる賃貸住宅市場
人口減少が始まっているにもかかわらず住宅建設の勢いが止まらず空家が拡大し社会問題になっています。賃貸住宅で際立って余ってきているのは都会の投資型1K・1R賃貸マンションと全域的に節税目的の低層アパート(ファミリータイプ)です。反面不足気味なのがRC造ファミリー賃貸マンションです。
投資型賃貸住宅・中古物件の購入について
投資型賃貸住宅(特に1K・1Rマンション)が都会で異常にだぶついています。場所によっては新築でも埋まらなくなってきていますし、また建築費高騰による新築利回り低下の煽りで中古物件購入も盛んですがこの先泣きを見る人が多く出そうです。もはや投資に非ず投死になるものが多くなっています。
誰でも何とかなる時代は終わった賃貸住宅経営
今ほど供給過剰でなかった昔はごく普通に所有地に賃貸住宅を建てて誰でもある程度はうまくいった時代でした。ところがアパート・マンション量産業者の大量供給や投資型賃貸住宅の乱造で賃貸市場は相当だぶついてきています。こうなると事業が順調に行くのは優良な物件に限られてくるでしょう。
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