ブログー2018年
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賃貸住宅見晴台 変調あらわな賃貸住宅供給
2018-02-28
賃貸住宅供給の動きが急減速してきたのがはっきりしてきました。数年続いていた投資型賃貸住宅・低層アパート建設の勢いが弱くなってきたようです。以前からニュ―スで伝わっていたとおり人口減少で住む人が減り始めているにもかかわらず、この4~5年投資型賃貸住宅(主に1Kが中心)・低層アパートの大量供給がされ全国的な社会問題になってきています。これが世間に知れ渡ってきた結果として買う人・建てる人ともに怖くなってきて積極的に考えられる人が減ってきたのが原因だろうと思います。
都会の駅近くで一棟買いや一部屋買いをする投資家向けにと、投資型賃貸住宅が集中・乱立して建てられ場所によってはかなり異様な光景を呈しています。また都会も郊外も区別なくアパートメーカー・ハウスメーカーによって節税対策を殺し文句に需要を上回る低層アパートの大量供給がされ続けているのです。結果新築時から入居に苦戦と聞く地域も増えています。過ぎたるは猶及ばざるが如しの諺を思い出します。結局そんなに儲かりもせず節税対策も裏目になり反って財産を減らしてしまうのです。
結局世間を見渡すとこれまでブームが続いていた投資目的賃貸住宅・節税対策アパートが際立って余っているのが浮彫になってくるのです。仲介業者の本音を聞けば物件が多いので入居者を案内するのには困らないので楽ですとのこと。ただしこれだけ供給が多いと全部の物件を満室にすることは到底不可能だし、今の投資目的賃貸住宅・節税対策アパートは事業性優先で質的魅力が損なわれ気味で満室にならず泣きを見るオーナー・賃貸物件がこれから一杯出るのは必至だろうと将来を予見しています。
今仲介業者の店頭で何が起きているのか?従来より建てられていた地主さん主導のオーソドックスな魅力あるRC造の2LDK・1LDKが全国的にここ5年ほどぱったり建てられず供給がないのです。部屋探しをしている人の中には木造・軽鉄アパートを敬遠し敢えてRC造マンションしか探していない人もいるのです。この人々が納得できる物件が極端に不足している状況なので、これからはこれらのニーズに応えられるものか或いは投資型賃貸住宅・低層アパートにはない魅力ある物件が生き残れるのでしょう。