ブログー2018年
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賃貸住宅見晴台 投資型1K新築時から入居苦戦
2018-01-30
最近都会で続々と完成している投資型1Kマンションの入居が危ぶまれています。完成したのに殆ど部屋が決まっていない話をよく聞きます。現実に一昨年の春に完成した物件が当初家賃を大幅に下げてようやく昨年末何とか部屋が埋まったと言う例も聞きました。原因は需要を上回る供給と相場無視の高い家賃のようです。さらに投資傾注のためオーナー利益最優先のつくり方にも大きな問題があるのでしょう。エントランスや正面ファサードを凝っている割に肝心な住戸内がプアーなつくりになっています。
今、雇用情勢がよくなり地方・郊外で転出超過が起きているのを尻目に一段と都会(特に大都市圏)では転入超過となり多くの若者・就労外国人が移り住んできています。特に駅近に集中しつくられている投資型1Kマンションですが、これほど異常に多くつくられればこれらの転入者が皆部屋を借りてくれたとしても需給ギャップで部屋を満室にするのは難しくなってきています。また都会に移り住んできた人々が皆投資型1Kマンションに住むとは限らず、既存の1Kマンション・アパートも一杯あるのです。
高過ぎる家賃はオーナーの金儲けの為であって住む人には何ら関係はありません。お部屋探しをしている人々は適正な(もしくはお値打ちな)家賃でかつ住み易いマンション・アパートを探している人の方が一般的なのです。オーナーの金儲けの論理は普通の入居者には通用する筈もないのです。即ち賃貸住宅(マンション)に対して投資目的を全面に押し出し金儲けの道具にすること自体が最初から無理があるのではないかと思います。昔から賃貸住宅(マンション)はそんなに大儲けできるものではありません。
結局投資家に儲かるように見せかけるため不当に吊り上げた家賃はずるずる相場家賃に下がらざるを得なくなってきています。苦し紛れに家賃を相場まで大幅に下げてもなおかつ部屋を埋めるのに苦労している物件も多々あります。こけおどしのデザインでつくられていて住まいそのものとして見れば何の魅力もないものも多いからです。またこう言った金儲け優先でこれ見よがしにつくられた物件はその姿勢・思想が建物全体に染み渡り、お部屋探しをしている人々には敏感に悟られるのかも知れません。