ブログ−2017年
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賃貸住宅見晴台 プアーな造りの投資型賃貸住宅
2017-08-30
ここ4~5年ブームが続いている投資型1K/狭小1LDKマンションの造りにとんでもないことが横行しています。バルコニー側の居室に付く柱の位置の話です。通常は屋外(つまりバルコニー側)に柱があるのですが、なんと居室側に柱型・梁型が堂々と飛び出しています(以前よりハウスメーカー・マンション建設会社主導で作られる物件は内柱のものが多いのが現実)。居室側にいるとこれら出っ張りに強い圧迫感を覚え気持ちを不快にします。またコーナー部に家具を置きたくても柱が邪魔をして置けません。
何故こんなことが横行しているのか?投資型賃貸住宅の目的が投資家のあくなき金儲けとこれを販売する事業者の貪欲な金儲けにあるからです。居住性をないがしろにしてでもよいからもっと儲けようと言う思いが見え隠れしています。折りしもアベノミクス政策の影響で建築工事費が高騰しています…多分あらゆる手立てを講じてコストカットに邁進しているのでしょう。目に見えてはっきり分かるこんなことですら堂々とやっているのだからきっと目に見えないところではもっとやっていると思います。
新聞折込みに分譲マンションのチラシがよく入ってきますが、バルコニー側の柱は必ず屋外のバルコニー側にあります。この柱が部屋内にあるものは今までおよそ見たことがありません。柱・梁を部屋内に作れば相当な圧迫感をもたらしその住戸が売れなくなること請け合いだからです。そんな愚かなことをマンションディベロッパーがする筈もありません。分譲マンションなら許されないが賃貸マンションならいいだろう…賃貸マンションに住む人々を舐めているのか!とつい言いたくなってしまいます。
どうやら賃貸住宅投資ブームも一瞬儲かったような思いにさせられましたがもくろみとは裏腹に不良賃貸住宅供給過剰と言う惨憺たる結果で終わりそうです。建築工事費高騰の煽りで従来の地主さんが作ってきた住み心地重視のノーマル・スタンダードな優良賃貸住宅がこの4~5年殆ど作られていません。その間賃貸住宅が投資家達のマネーゲームの餌食にされ続けてきました。そろそろ良識ある地主さん達によるノーマル・スタンダードな物件でアブノーマル投資物件を押し返さなくてはなりません。