ブログー2022年
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賃貸住宅見晴台 1000万戸以上家余り時代到来ーその3
2022-11-30
2023年には国内住宅の空き家が1000万戸以上になると見込まれることが統計から浮かび上がってきています。2018年統計値によれば賃貸住宅総戸数は2339.2万戸となっています。対して賃貸住宅空き家総戸数は432.7万戸で432.7÷2339.2=0.1849…となり約18.5%の空き家率となります。即ち10戸中約2戸が空き家と言う訳です。人口減少・世帯数減少下で賃貸住宅供給ペースがこのまま減らない限り、2023年には予測空き家率21.0%と言う数字も出ており空き家率はもっと高くなるでしょう。
空き家率は人口減少・総世帯数減少・賃貸住宅供給過剰などからさらに悪化し増加して行く傾向が予測されます。このような状況下でどうすれば安定した賃貸住宅経営ができるのでしょうか?2018年約2割が空き家ですがこれは統計上の話で地域・物件などによってムラがありますので自身でキチンとした分析・検討が必要です。駅近都心部は投資型1K・1Rが異常乱立しているので今後の空き家率高止まりは避けられません。賃貸住宅ニーズがあるのに物件が少ないところは当然空き家率は低くなります。
ではこのような環境下で安定した賃貸住宅経営をするにはどうすればよいのでしょうか?…1.できるだけ家賃が高く取れる立地条件を選び賃貸住宅経営する。2.人気のあるエリア程物件過多で乱立しているので余程慎重に構え安易に考えない。3.陳腐な金太郎飴的なものは避け競争力がありかつ商品力の高い物件で賃貸住宅経営をする。4.新築してつくるなら割高になる大きい会社や建築ブローカーに頼まない。5.中古賃貸住宅を買うなら質の高い物件で管理状態のよいものをできるだけ値打ちに買うこと。
1.2.3.について…家賃が高く取れるエリアは競って大勢の人が賃貸住宅経営をしますので物件過多の競争厳しい環境になります。そんなところで銭勘定だけの陳腐でありきたりの物件を持てば命取りになります…今流行りの投資賃貸住宅がまさにこれに該当します。家賃が吊上げられるのでと高い建築工事費でやるのは論外です。4.についてはご説明するまでもありません。5.については購入時までしっかり維持管理されていること・きちんとした新築工事がされていることが重要なポイントとなります。